乳幼児期は英語の歌に親しむことから
以前の記事 ↑ で、
- 子ども英語で目指したい最初のゴール ⇒ 「英語を英語のまま受け取る」
- これを達成するには ⇒ 「聞く」と「読む」の練習を継続する
ということをお伝えしました。
まず「聞く」練習について考えていきます。
聞く練習の方法は、年齢や英語の習熟度によって大きく変わります。
今回は、乳幼児(から小学校低学年くらいまで)が、英語の歌を使って聞く練習を進めるときのポイントを挙げてみます。
聞く練習(=かけ流し)のポイント<乳幼児の場合>
親の役目は、
- 英語の音を子どもの耳に届けること、そして
- それをひたすら継続すること
です。
本ブログでは「聞く練習」と名付けていますが、「英語育児」「おうち英語」業界でいうところの「かけ流し」「聞き流し」のことです。
ポイント1:音環境を作る
家の中で、おもちゃで遊んだり食事をしたりしているときに、英語の音が聞こえてくる環境を作ります。
BGM代わりに音を流します。なので、音量は、控えめに。
これを、なるべく毎日、続けます。
その音を、子どもが能動的に聞いている必要はありません。
また、日本語と英語が交互に流れても問題ありません。
日本語の音が聞こえるのが当たり前であるように、英語の音も聞こえてくることが自然な状況を作り出します。
これが、英語の音環境のある状態、です。
ポイント2:音素材は内容がシンプルなものを
内容は、子どもの年齢にあった、シンプルなものを選択します。
また、毎日聞いても飽きないような、そして邪魔にならないような、穏やかなものほど、継続しやすく、おすすめです。
(記事後半で、具体的な音素材を紹介します)
反対に、好きな英語アニメや、ディズニー音楽など、観賞用としては素晴らしくても、刺激が強すぎるものは、毎日の聞く練習に向きません。
子どもが
- 音に聞き入ってしまって、動きが止まってしまう、または、
- 逆に、何度か聞いているうちに、聞き飽きてしまう、
ような音は、継続が難しくなります。
そのような音源は、ふだんのかけ流しとは別にして、「たまのお楽しみ」にとっておきます。
ポイント3:音を流す回数と時間は親が決める
流す音は、子どもが幼ければ幼いほど、ランダムに変えて問題ありません。
が、英語の音に耳が慣れてくると、ある程度、繰り返し聞くことが習得につながります。
英語の歌なら、
- 20曲程度を繰り返し流し、月が変わったら、別のセットに変える、あるいは、
- 子どもの好みが出てきたら、それに合わせて幅を広げていく
などが考えられます。
1日あたりの、音を流す時間の目安については、人によって、1日に30分とも、1時間とも、2時間ともいわれるようです。
子どもの年齢、家族構成、生活サイクルによっても、最適な時間は変わってきますので、親が、都度、適切な時間を見極めるしかありません。
かけ流す時間の長さよりも、意識すべきは、習慣を維持することです。
英語の歌(乳幼児向け)コンテンツの例
乳幼児向けの定番コンテンツをいくつか紹介します。
Minnie家でも愛用したものばかりです。
ただし、Minnie家で利用していたのは、今から5年から10年前です。
当時は、まだ、CDを購入してタブレットに取り込み、プレイリストを作成して使うことも多かったです。
でも今は、
など、コンテンツが当時よりも拡充されて、選択肢がさらに増えています。
聞く練習の習慣化のハードルは、ますます下がっているのではないでしょうか。
その1:Super Simple Songs
2018-2019年ごろ、世界中で大ヒットした「Baby Shark(サメのかぞく)」の歌。
Minnie家では、もとのPinkfongバージョンではなく、Super Simpleバージョンを愛聴していました(なつかしい!)。
その2:Starfall
元祖、フォニックスとリーディング学ぶアプリ・サイトとして広く知られています。
Minnie家では、一時期、有料会員になって、たくさんあるアクティビティで毎晩遊んでいました。
歌のかけ流しには、ジュークボックス(子ども自身も聞きたい歌を選べる)を利用していました。
https://www.starfall.com/h/index.php
「10人のインディアン」の歌にMonths of the Yearの歌詞を載せたもの。
Minnie家では、この歌で月の名前を覚えました。
英語のmonthsはどれも言いにくいので、これを幼児が口を大きく動かして、きれいにsound outする様子は、本当にかわいらしいです。
その3:Wee Sing
Minnie家の聞く練習は、このWee SingシリーズのCDから始まりました。
子どもの歌声がかわいらしく、ストーリー仕立てになっているものもあれば、子守歌集になっているものもあり、全体的に穏やかなので、赤ちゃんに聴かせるのに向いています。
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最後までお読みいただきありがとうございます。
次の記事では、「読む」練習について考えたいと思います。