Minnieの超シンプル英語育児

子どもの英語習得のために親ができること

英語絵本で小学校読み聞かせボランティア

 

今回は、英語育児の話題から少し離れて、保護者として参加している、小学校の読み聞かせボランティアについて。

 

4年前に初めて参加するとき、世話人の方に英語の絵本を選んでもよいかと尋ねたところ、

英語の読み聞かせも大歓迎ですよ

とのことだったので、私は毎回、英語の絵本を選んで参加しています。

 

 

 

 

 

小学校の読み聞かせボランティア

 

LeahとLucasが通う小学校では、だいたい週に1回活動があり、毎月参加者が募られます。

 

参加者は生徒の保護者が中心。回によっては、地域のベテラン読み聞かせボランティアさんの姿も。

 

始業前の10分間の「朝読書」の時間に、割り当てられたクラスの教室を訪ねます。

 

LeahとLucasが低学年のときは、子どものクラスを希望することもありました。

しかし最近は、母親が学校に訪れても、あまり有り難くない様子。2人のいない学年に入らせてもらうようになっています。

 

 

 

小学校の読み聞かせで何を読むか、英語絵本の場合

 

コロナで休止していた活動が、最近、ようやく再開となったので、2年半ぶりに読み聞かせに参加させてもらいました。

 

今回選んだのは、こちらの2冊。

 

低学年のクラスには、The Tiger Who Came to Tea、

The Tiger Who Came to Tea

The Tiger Who Came to Tea

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高学年のクラスには、The Gruffaloを選びました。

The Gruffalo

The Gruffalo

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英語絵本の選書で気をつけていること

 

英語絵本の読み聞かせでは、選書が命

英語育児の中で、自分の子どもたちと楽しんだ絵本が適しているとは限りません。

これまでの思考錯誤から、今は以下の基準を設けて選んでいます。

 

1)英語が難しすぎない

  • センテンスがなるべくシンプルなものを選ぶ

2)内容が幼稚すぎない

  • 乳幼児を対象とした絵本は避ける。学年に合った内容の本を選ぶ。

3) 長すぎない

  • 日本語をはさみながら読むことになるので、1.5倍の時間を見積もる

4) 予測しやすい、想像しやすい

  • 話の続きが予測しやすいと、理解の助けになる(日本語の)
  • 何らかの繰り返しがあるものが適している

5) 印象に残るキーワードやキーフレーズがある

  • 読み聞かせのあとも、英語のことばやフレーズが少しでも耳に残ったら嬉しい

 

 

英語絵本の読み聞かせで気をつけていること

 

小学校では、外国語活動や外国語授業があるとはいえ、子どもたちの英語に対する親しみ度合いには、大きなギャップがあります。

 

英語が好きな子、得意な子、英語にほとんど触れたことのない子、英語が嫌いな子。

いろいろな子たちが一緒に1つのおはなしを楽しむには、どうすればよいか。

 

日本語の本ではなく、あえて英語の本を選んでいるからには、工夫を重ねていく責任があると感じます。

 

読み聞かせが英語だったから、おはなしが分からなかった、だからつまらなかった、というのは何としても避けたいものです。

 

なるべくそうならないように気をつけていることを書き出してみます。

 

  1. 日本語以上に、はっきり、ゆっくりと読む
  2. 英語の文を「主」としながら、日本語の添えことばをはさむ(3:1くらいの割合で日本語)
  3. 絵を指さすなどして、理解の助けとする
  4. 英語を聞き飛ばして、日本語部分だけをつないで聞いても、ストーリーが伝わるように日本語の添えことばを工夫する
  5. 反対に、英語の文でストーリーを追っている子には、日本語がジャマにならないよう配慮する

 

これがなかなかに難しいので、実は、毎回が試行錯誤と反省の連続です。

 

 

英語絵本の読み聞かせで、日本語をどう添えるか

 

The Gruffalo

たとえば、The Gruffalo(邦題『グラッファロ、もりでいちばんつよいのは』)の冒頭部分は、次のように読みました。

 

A mouse took a stroll through the deep dark wood.

森の中をネズミが歩いています。

A fox 

そこに現れたのはキツネです。

saw the mouse

ネズミを見て、

and the mouse looked good.

うまそうだな、と思いました。

 

Where are you going to, little brown mouse?

ネズミくん、どこへいくんだい

Come and have lunch in my underground house.

ぼくの家で、ランチをしないかい

 

ほぼ日本語に訳しているように聞こえるかもしれません。

ただそれは、まだ冒頭部分だからです。

 

このあと、キツネのほかに、フクロウやヘビがあらわれて、文が繰り返されます。

2回目、3回目、と進むにつれて、日本語を「薄く」(少なく)していく訳です

 

このあと、かしこいネズミは、次々と、天敵たちをやり過ごします。

Silly old fox!

ばかなやつだな

Doesn't he know

There's no such thing as a gruffalo!

グラッファロなんて本当はいないのに

 

 

The Tiger Who Came to Tea

The Tiger Who Came to Tea (邦題『おちゃのじかんにきたとら』)でとらが登場する部分は、こんな感じで読みました。

 

Sophie opened the door, and

ドアを開けてみると、

there was

そこには

a big,

大きくて

furry,

毛がフサフサで

stripy

シマシマ模様の

tiger.

とらがいました。

 

 

The tiger said,

とらは言いました

Excuse me,

すみませんが

but I'm very hungry.

ぼくvery hungryとてもおなかがすいているんです

Do you think I could have tea with you?

一緒にお茶をしてもいいですか

 

さあ、お母さんは何と言ったかというと...

(ここで間をおくと、低学年のクラスなら「ダメ!」「ドアしめちゃえ!」などの声があがったりする)

Sophie's mummy said,

お母さんは言いました

Of course, 

もちろんいいですよ。

come in.

おはいりなさい

 

このあと、とらが、次々と食べ物を平らげてしまうところでは、繰り返しが続きます。

なるべく、分からなくならない程度に、日本語を省略して、テンポよく読み進めます。

 

 

 

今回は以上です。

お読みくださりありがとうございます。